左の肋骨からみぞおちにかけて胃があり、みぞおちの右側には肝臓、
胃の後ろには、膵臓・脾臓があります。
また、胃から下は小腸、小腸を取り囲む形で大腸が配置されています。
しかし、不健康な状態になると、こうした配置が狂ってくるのです。
それは、それぞれの臓器の機能が低下することにより、膨張したり、
形がいびつに変形したりするからなのです。
その結果、内臓が下に下がった形となり、下腹部がふくらんできます。
いわゆる、太鼓腹という腹は、みぞおちのすぐ下からお腹全体がどーんと
出ていますが、そうではなくて、お腹の上部はへこんでいて、下腹だけ
ポコンと出ている場合があります。
内臓が余分な水分を含んで重くなっているため、このようなことが起こるのです。
内臓マッサージを行うと、老廃物や毒素が排出されるので、臓器は本来の低位置に
戻ってきます。
水分も排出され、下垂した内臓も、元の位置に戻り、その結果、
膨張した臓器に押し広げられていた肋骨も狭まってきます。
すると、広がっていた骨盤も締まってくるため、身体全体の骨格が矯正されてくるのです。
ちなみに、骨盤が締まると、太りにくくなります。
このように、内臓を揉むと、いろんなよい作用が連鎖的に起こり、好循環が生まれてくるのです。